技術情報
遠心分離機とは
遠心分離機は、物質を高速で回転させることによって働く遠心力を利用して、異なる比重の成分を分離するための装置です。
遠心分離は、重力の何千倍、何万倍もの遠心力を機械的に生じさせて、遠心沈降させることにより、急速に短時間で沈降、分離を行います
分離の仕組み
遠心分離は、遠心沈降と遠心濾過の大きく2種類の方式があります。
遠心沈降は、回転によって発生する遠心力で、異なる比重を持つ成分が分離します。粒子の沈降速度を利用すれば、完全分離だけでなく分級をすることも可能です。
遠心濾過は、布や金属などのろ材を介して、遠心力を活用して固体と液体の分離を行います。ろ材を介して固形物に含まれる含水率を低減することができます。
沈降分離式
遠心力を受けて液中の固形微粒子を分離し、清澄な液となり、回転筒上部より排出。微粒子は回転筒の中に残り、回収できます。 |
濾過分離式
濾材を使用して混合物を分離します。 |
遠心力と遠心効果
遠心力は、円運動をしている物体が受ける力で、円の中心から遠ざかる向きに働く力です。
遠心効果とは、遠心力で、異なる密度の成分を分離させる効果のことを言います。
遠心力の計算式
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遠心分離の主な用途
遠心分離機は、医薬品、食品、化学製品を中心に多様な企業や研究機関に対して、その高い分離能力と効率性によって、研究から生産まで多くの分野で多様な用途に活用されています。 遠心分離の用途別一覧 |
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