バスケット型遠心分離機

固液分離・脱水・脱油

分離の方法も、
固形分の取り出し方も。
処理条件に合わせて選べます。

沈降・濾過の分離方式と、上部・底部からの固形分回収を組み合わせて、用途に適した型式をご提案します。研究開発の少量処理から、生産工程の自動化まで対応します。

カタログ表紙に掲載されたバスケット型遠心分離機の実機写真
バスケット型の外観例
分離方式遠心沈降式 / 遠心濾過式
固形分の回収方法上部排出 / 底部排出・自動掻き取り

どのような分離に使えるか

分離するものの性状と、回収したい成分に合わせて検討します。

固形分を回収する

液体中の粒子や結晶などを分離し、バスケット内に残った固形分を回収します。

液体を清澄にする

液体に含まれる固形分を取り除き、分離した液体を回収します。

水分・油分を減らす

固形物に含まれる液体を振り切り、脱水・脱油などの脱液を行います。

分離の可否や処理量は、粒子径、比重差、粘度、固形分濃度、処理温度などによって変わります。

沈降と濾過、2つの分離方式

使用するバスケットの構造と、液体の取り出し方が異なります。

無孔バスケット

遠心沈降式

カタログの沈降分離図。孔のないバスケットの内壁に固形分が堆積し、その内側に液体がある
固形分液体

密度差を利用して、液中の固形分をバスケットの内壁に沈降・堆積させます。濾布を使わずに分離します。

液体
バスケット上部からオーバーフロー、またはスキミング装置で取り出します。
固形分
バスケット内に残り、型式に応じて上部または底部から回収します。
対応型式
KBS・KDB・KFB

有孔バスケット+濾材

遠心濾過式

カタログの濾過分離図。濾材の内側に固形分が残り、液体が濾材とバスケットの孔を通過して外側へ出る
固形分液体濾材

バスケットの内側に濾材を設け、遠心力で液体を通過させます。固形分は濾材に遮られて残ります。

液体
濾材とバスケットの孔を通って、外側へ排出されます。
固形分
濾材上に残り、型式に応じて上部または底部から回収します。
対応型式
KMN・BDC・KFC

図はカタログ掲載の概念図です。実際の構造・液体の排出方法・回収装置は、型式と仕様によって異なります。

給液から固形分回収まで

沈降式・スキミング/掻き取り装置付きの運転例です。給液から上澄み液の回収、固形物の掻き取りまでを示しています。

イラストを拡大する通常の大きさに戻す

拡大中は、図を横にスクロールしてご覧いただけます。

バスケット型の運転工程。給液前、給液開始、給液中のオーバーフロー、給液停止、スキミングによる上澄み液回収、固形物掻き取りの6工程。水色は液体、黄土色の粒は固形分。
模式図です。装置の構成や運転条件は型式・仕様によって異なります。スキミング・掻き取りは手動または自動の仕様に対応します。

分離方式と回収方法で選ぶ型式

「上部排出」「底部排出」は、分離後の固形分を取り出す位置を示します。

固形分の回収方法 遠心沈降式 遠心濾過式
上部排出 KBS KMN
底部排出 KDB BDC
底部排出・自動掻き取り KFB KFC
上部排出型の実機写真。掲載機はKBS-14号
掲載機:KBS-14号

上部から固形分を回収

KBS/KMNシリーズ

研究開発向けのラボシリーズから生産用まで。上部を開けて、バスケット内の固形分を取り出します。

完全停止を確認してから回収。KMNは、固形分を脱水袋ごと取り出せます。

濾布吊り上げ式のオプションも用意しています。

上部排出型の詳細 →

底部排出型の実機写真。掲載機はKDB-15号
掲載機:KDB-15号

底部から固形分を回収

KDB/BDCシリーズ

分離した固形分を掻き取り、バスケットの底部から排出します。取り出し回数の多い工程などに適しています。

分離運転後に低速回転へ切り替え、装置で固形分を掻き落とします。

掻き取り装置や設置条件を含めて、回収方法をご提案します。

底部排出型の詳細 →

カタログ掲載の自動掻き取り装置付きバスケット型遠心分離機
自動掻き取り装置付きの仕様例

回収工程まで自動化

KFB/KFCシリーズ

底部排出型に自動掻き取り装置、駆動ユニット、制御盤などを組み合わせます。

給液・分離・回収のサイクルを繰り返す、自動運転の仕様に対応します。

自動スキミングやケーシングの開閉など、工程に合わせて構成します。

自動化仕様の詳細 →

用途に応じた特別型式

KOシリーズ|油水分離
油と水が混ざった液を連続的に分離する型式です。

KTシリーズ|脱油・脱水
品物を金属製の内カゴに入れて振り切り、内カゴごと取り出す型式です。

特別型式の詳細 →

主な仕様と機種ラインナップ

沈降式・濾過式に分け、上部排出・底部排出ごとに仕様をまとめています。

遠心沈降式

無孔バスケット

上部排出

型式・号数 バスケット容積掲載機種の範囲 遠心効果掲載機種の最大値
KBS・ラボ10・12・14・15号 3~10 L 2,075 G
KBS20・24・30・36号 25~100 L 2,118 G

底部排出

型式・号数 バスケット容積掲載機種の範囲 遠心効果掲載機種の最大値
KDB15・24・30・36号 12~100 L 2,118 G
KFB15・24・30・36号自動掻き取り 12~100 L 2,118 G

遠心濾過式

有孔バスケット+濾材

上部排出

型式・号数 バスケット容積掲載機種の範囲 遠心効果掲載機種の最大値
KMN・ラボ10・12・14・15号 3~10 L 1,270 G
KMN20・24・30・36号 25~100 L 915 G

底部排出

型式・号数 バスケット容積掲載機種の範囲 遠心効果掲載機種の最大値
BDC15・24・30・36号 12~100 L 1,121 G
KFC15・24・30・36号自動掻き取り 12~100 L 1,121 G

遠心効果は各行に含まれる機種の最大値で、全機種に共通する値ではありません。号数ごとの回転数・寸法・重量はカタログをご確認ください。上表は標準仕様の参考値です。

固形分の堆積量は、バスケット容積の約6割を推奨しています。
バスケット容積は、1時間当たりの処理量を示すものではありません。必要な処理量は、原液の性状・分離精度・回収頻度などを踏まえて検討します。サンプル試験での確認も承ります。

材質・装置の仕様もご相談いただけます。

原液の性状、設置環境、洗浄方法に合わせて構成します。

接液部材質・耐食仕様

接液部の材質選定に加え、ゴム・テフロンライニングなどをご相談いただけます。

防爆仕様

防爆仕様にも対応しています。対象となる物質、設置場所、必要な防爆条件をお知らせください。

濾布・脱水袋

材質や通気量の異なる濾布を用意しています。処理物と分離条件に合わせて選定します。

洗浄・回収の補助

バスケット洗浄ノズル、固形分の剥離を助けるエアーノズル、濾布吊り上げ式などに対応します。

温度への対応

冷却コイルなどをご用意しています。ラボシリーズでは加熱・冷却装置の取り付けも可能です。

自動化・作業負担の軽減

自動掻き取り、自動スキミング、ケーシング開閉装置や制御盤など、工程に合わせて組み合わせます。

装置の適用範囲や組み合わせは、型式・処理条件によって異なります。

よくあるご質問

1台で沈降分離と濾過分離を使い分けられますか?

バスケット部を入れ替えることで対応できます。対象型式と運転条件を確認して、必要な構成をご案内します。

固形分の濃度が高い原液も処理できますか?

流動性のある原液であれば検討できます。濃度だけでなく、粘度や固形分の性状、給液方法も含めて確認します。

どちらの分離方式が適しているか分かりません。

粒子径、比重差、濾過性などから検討します。濾布の目詰まりが懸念される場合は沈降方式も選択肢になります。実際の原液によるサンプル試験もご利用いただけます。

購入前に試験できますか?

サンプル試験とデモ機貸出をご用意しています。対象物や試験目的を伺い、試験方法と使用する機種をご案内します。

処理条件に合わせた機種・仕様をご提案します。

対象物、回収したい成分、必要な処理量をお聞かせください。原液の性状や使用環境を確認し、分離方式・回収方法・機種をご提案します。

カタログは、お申込み後に届くメールからダウンロードいただけます。

ご相談を案内する、メモを持ったぐるやん