KS型超高速遠心分離機

微粒子の分離・清澄・分級

円筒縦型超高速遠心分離機(シャープレス型)

高い遠心効果で、
分離が難しい混合液にも。

微細な固形分の回収、液体の清澄、比重の異なる液体の分離に。高速回転する回転筒で遠心沈降させ、対象物と目的に合わせた分離を行います。

最大40,000Gの仕様を用意しています(U4/No.180)。遠心効果は機種により異なります。

カタログ掲載のKS型 U4-180-HOS ステンレス製・前開き開放型
写真:U4-180-HOS(前開き開放型)

どのような分離に使えるか

分離したい成分と、回収したい液体・固形分に合わせて仕様を選定します。

微細な固形分の回収・清澄

培養液中の菌体、金属微粒子などの分離に。固形分を回転筒の内壁に集め、清澄した液体を排出します。

液液・液液固分離

比重の異なる、互いに溶け合わない液体を分離します。軽液と重液を別々に取り出し、固形分は回転筒の内部に残します。

粒子の分級

粒子の沈降しやすさの違いを利用し、粗い粒子を回収するなどの分級に対応します。分離条件はサンプル試験で確認します。

分離方式
遠心沈降
液体の取出し
給液とともに連続排出
固形分の回収
回転筒を取りはずし、マニュアル回収

分離の可否・精度・処理量は、比重差、粒子径、粘度、固形分濃度などによって変わります。

給液から分離、回収まで

運転中は給液と液体の排出を連続して行い、回転筒に堆積した固形分は、運転を止めてから取り出します。

固液分離

KS型の固液分離の概念図。下部から混合液を給液し、上部左側の1つの排出口から液体を回収。固形分は回転筒の内壁に堆積する

運転中の固液分離の例。固形分は回転筒内に堆積します。

液液分離

KS型の液液固分離の概念図。下部から給液し、上部から軽液と重液を排出。固形分は回転筒の内壁に残る

運転中の液液固分離の例。固形分は回転筒内に堆積します。
運転中:給液・分離・液体回収

  1. 回転筒の下部から給液

    ヘッドタンクやポンプから、ノズルを通して処理液を連続的に供給します。

  2. 回転筒の中で遠心分離

    高速回転による遠心力で、密度の大きい固形分が内壁に堆積します。液液分離では軽液と重液も分かれます。

  3. 分離した液体を連続回収

    固液仕様では清澄液を、液液仕様では軽液と重液を、それぞれ上部の流出口から取り出します。

固形分の回収:停止後の作業

回転筒を取り外して、固形分を回収します。

機械から取り外した回転筒を作業者が両手で支え、分解台へ移す作業イラスト

4 停止を確認し、回転筒を取り外す

所定の停止・安全確認を行った後、回転筒を本体から取り外し、分解台へ移します。

分解台上の回転筒と、取り出したライニングシートを広げて固形分を回収する作業イラスト

5 固形分を取り出す

回転筒を分解し、内壁に堆積した固形分をマニュアルで回収します。イラストはライニングシートを使用した回収例です。

イラストは実機の作業動画を基にした概略図です。取外し・回収の手順は型式や仕様によって異なります。実際の操作は納入機の取扱説明書に従ってください。

用途・使用環境に合わせて選べる型式

回転筒の容量や遠心効果に加え、分解・洗浄のしやすさや使用環境に合わせて、本体の型式を選びます。

前開き開放型 U4-180-HOSのカタログ実機写真
U4-180-HOS

前開き開放型

本体の前方を開き、回転筒や下部軸受けへアクセスできる構造です。回転筒の脱着、内部の清掃や部品交換を行いやすくしています。

材質
ステンレス
分離仕様
固液分離
遠心効果
最大40,000G
密閉箱型 ラボシリーズ U1-1-HRのカタログ実機写真
U1-1-HR(ラボシリーズ)

密閉箱型

回転部を箱型の本体で囲う構造です。周囲との隔離が必要な用途に、密閉性や配管接続などを含めて仕様を検討します。

材質
ステンレス
分離仕様
固液分離
遠心効果
最大20,000G
特別型式 KS-55-NVのカタログ実機写真
KS-55-NV

特別型式

燃料油・潤滑油中の水分やスラッジの分離など、目的に合わせて選定します。軽液・重液・固形分の分離に対応した仕様です。

材質
鋳鉄
分離仕様
液液・液液固分離
遠心効果
最大15,000G

写真と数値はカタログ掲載機の仕様例です。材質・分離仕様・付属装置などは、対象物と使用条件に応じてご提案します。

主な仕様と機種ラインナップ

研究・試験向けから生産向けまで、必要な容量と遠心効果に合わせて機種を選定します。

ボウル容量
0.3〜18.7 L
遠心効果
最大40,000G
最大遠心効果の仕様
U4/No.180

狭い画面では、表を左右にスクロールできます。

機種 ボウル容量回転筒の実容積(L) SS容量運転中の処理物容積(L) 固形物容積最大堆積許容量(L)
No.1 0.3 0.28 0.09
No.140 2.0 1.63 0.54
No.140 3.1 2.55 0.84
No.140 4.1 3.39 1.12
No.150 5.5 4.50 1.49
No.160 6.3 5.18 1.71
No.180 9.0 7.45 2.46
No.1100 13.0 10.74 3.55
No.1500 18.7 15.88 5.24

同じ機種番号でも容量の異なる仕様があります。遠心効果の区分(U0〜U4)と機種の組合せは、ご希望の条件に合わせてご案内します。数値はKS型カタログの標準仕様です。

処理量は、対象物と運転条件から確認します。

ボウル容量は「1時間あたりの処理量」とは異なります。比重差・粒子径・粘度・固形分濃度・要求精度を伺い、必要に応じてサンプル試験で分離状態と処理条件を確認します。

お申込み後、メールでダウンロードをご案内します。

材質・装置の仕様もご相談いただけます。

対象物に合わせた材質

回転筒、液受け部など、部位と使用条件に応じて材質を選定します。ステンレス、チタン、ハステロイなどの選択についてご相談ください。

薬液の種類・濃度・温度や洗浄条件を確認し、接液部の材質や仕様をご提案します。

作業を支える付属装置

  • 回転筒の脱着を補助するバランサー
  • 機械の移動に使用する可搬台車
  • 自動グリスポンプ
  • 運転音を抑える防音ボックス

適用できる装置や構成は、型式・仕様によって異なります。

防爆仕様にも対応しています。

取り扱う液体や設置環境を確認し、使用条件に合わせた防爆仕様をご提案します。

よくあるご質問

連続運転はできますか?

給液と液体の排出は連続して行えます。固形分は回転筒内に堆積するため、回収時には運転を止め、回転筒を取り外してマニュアルで回収します。

固液仕様から液液仕様に変更できますか?

部品交換が必要です。機種名・製造番号と、ご希望の分離内容をお知らせください。お使いの機械の仕様を確認してご案内します。

必要な機種や処理量が分かりません。

対象物の性状、1日または1時間あたりの処理量、回収したい成分、必要な分離精度をお聞かせください。分からない項目がある場合もご相談いただけます。サンプル試験で確認しながら選定を進められます。

導入後の点検や部品について相談できますか?

点検・整備、修理、部品供給まで対応しています。機種名・製造番号と、ご使用の状況をお知らせください。状態を確認し、必要な対応をご案内します。

処理条件に合わせた機種・仕様をご提案します。

対象物、必要な処理量、分離の目的を伺い、適した機種と試験方法をご提案します。実際の処理液を使ったサンプル試験も承ります。

ご相談を案内する、メモを持ったぐるやん