どのような分離が「難分離」なのか?

「どのような分離が難しいのですか?」
これは、お客様から非常によくいただくご質問のひとつです。

一般的に、分離が非常に困難な対象物や条件を、難分離(なんぶんり)と呼びます。
当社では、遠心分離機の専門メーカーとして、こうした高度で難易度の高い分離を数多く手がけてきました。

ここでは、当社がこれまでに対応してきた難分離の代表的な事例をご紹介します。

条件①:比重差の少ない液体同士の分離

液体と液体の分離において、比重差がわずかしかない場合は、非常に分離が難しくなります。

過去事例

  • 重液の比重:1.00

  • 軽液の比重:0.97~0.98

このように比重差が極めて小さい条件でも、遠心力を最大限に活用することで、安定した分離を実現しました。

条件②:粒子径が非常に小さい粒子同士の分離

粒子径が微細になるほど、重力や通常の分離方法では沈降しにくく、分級は困難になります。

過去事例

  • 1/1000μ(ナノレベル)の微細粒子の分級分離

  • 1μ以上の粒子:固形物として回収

  • 1μ以下の粒子:スラリーとして回収

遠心力と流量条件を精密に制御することで、粒子径を基準とした分級分離を行いました。

条件③:粘度が高いスラリー液の分離

スラリー液の粘度が高い場合、粒子の移動が妨げられ、分離効率が大きく低下します。

過去事例

  • 非常に粘性の高い液体から不純物を分離

  • 給液スピードを抑え、遠心効果を高めることで対応

  • 加熱により粘度を下げられる場合は、その工程も併用

処理条件を柔軟に調整することで、難易度の高い分離にも対応しています。

難分離こそ、遠心分離技術の真価が問われる

難分離は、単に強い遠心力をかければ解決するものではありません。
分離対象物の性状を正確に把握し、最適な条件を見極める技術力が求められます。

当社では、長年培ってきた経験と高い内製技術を活かし、
お客様の課題に合わせた最適な分離方法をご提案しています。

「この分離は難しいかもしれない」と感じた際も、ぜひ一度ご相談ください。