どのような分離が「難分離」なのか?
比重の差が小さい。粒子が細かい。粘度が高い。
分かれにくさには、対象物ごとの理由があります。
「どのような分離が難しいのですか?」は、お客様からよくいただくご質問です。分離が困難な対象物や条件を、ここでは「難分離(なんぶんり)」と呼びます。当社がこれまでに対応してきた事例をもとに、代表的な3つの条件をご紹介します。
比重差が小さい液体同士
液体と液体を分ける場合、比重の差が小さいほど、分離が難しくなります。比重が近い液体同士では、対象物に合わせて分離条件を検討する必要があります。
重液の比重が1.00、軽液の比重が0.97~0.98という、比重差の小さい条件で分離に対応しました。
個別の事例であり、同じ比重の組み合わせであれば必ず分離できることを意味するものではありません。
粒子径が非常に小さい
粒子が微細になるほど沈降しにくくなり、粒子の大きさによって分ける「分級」も難しくなります。遠心力だけでなく、流量などの条件も調整しながら、目的の分かれ方を検討します。
粒子径を基準に、固形分として回収する側と、スラリーとして回収する側に分ける用途に対応しました。
スラリーとは、液体中に固体の粒子が分散している状態のものです。
スラリー液の粘度が高い
液体の粘度が高いと粒子が動きにくくなり、分離効率が低下します。粘り気の強い液から不純物を取り除く場合などは、処理条件の調整が必要になります。
給液スピードを抑える、遠心効果を高めるといった調整を行いました。加熱で粘度を下げられる対象物では、その工程を併用した例もあります。
加熱の適否は、対象物の性質や品質への影響を踏まえて判断します。
遠心力だけでなく、対象物と条件を見極める
難分離は、単に強い遠心力をかければ解決するとは限りません。比重差、粒子径、粘度などの性状と、処理量や目標とする分離状態を合わせて検討します。
当社では、これまでの経験をもとに対象物に合った分離方法を検討し、サンプル試験を通じて分離状態を確認します。
「難しいかもしれない」と感じたら
対象物の性状
比重、粒子径、粘度、温度など、分かる範囲の情報をお知らせください。
現在の課題
濁りが残る、回収が難しいなど、分離でお困りの点をお聞かせください。
目標と処理量
回収したい成分、目指す状態、処理したい量をお聞かせください。
