遠心分離機とは?
回転する力を利用して、混ざったものを分ける。
遠心分離の仕組みと、代表的な分離方式をご紹介します。
遠心分離の仕組み2つの分離方式分けられるものの例
遠心分離の仕組み
遠心分離とは、異なる密度(比重)を持つ物質を、遠心力を利用して分離する方法です。遠心分離機の内部にある回転体を高速で回転させ、成分の密度の違いを利用して分離します。
回転している容器の中では、密度の大きい成分が外側へ、密度の小さい成分が内側へ分かれます。
遠心分離の方式は、大きく2つ
代表的な方式には「遠心沈降」と「遠心ろ過」があります。分離したい対象物や、回収したい成分に応じて方式を検討します。
密度の違いを利用する
遠心沈降方式
遠心力で成分を沈降させて分離する方式です。図では、液体より密度の大きい固形分が、容器の内壁に沿って層状に付着する様子を示しています。
ろ材を通して分ける
遠心ろ過方式
遠心力によって液体をろ材の外側へ通し、固形分を内側に保持する方式です。固形分と液体を分けるために用います。
液体固形分
図2・3 容器を上から見た模式図です。固形分の保持・排出方法などは機種によって異なります。
どのように分けられるのでしょうか
液体と固形分を分ける「固液分離」
液体中に分散している固形分を分けます。液体をきれいにしたい場合や、固形分を回収したい場合などに検討します。
2種類の液体と固形分を分ける「三相分離」
互いに混ざり合わず、密度の異なる2種類の液体と固形分を分ける方法です。対象物の性状に合う装置や運転条件を検討します。
軽い液体重い液体固形分
実際の分離の可否や結果は、対象物の密度差、粒子の大きさ、粘度などによって異なります。
遠心分離機が使われる分野
遠心分離機は、研究から生産工程まで、さまざまな分野で利用されています。
医療・医薬研究や製造工程での分離
食品原料や製品の分離・精製
環境回収・再利用のための分離
化学製造工程の分離・品質向上
